ピアノの中身
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世の中にはいろんな楽器があってそれぞれいろんな奏者がいますが、
一番自分の楽器のことについて知らないのはもしかしたらピアニストかもしれません(というか私だけかもしれませんが)。
ピアニストは自分で楽器を持ち運ばないし、解体したりもしない。
部品が壊れても自分で修理したり交換することもできないし、
自分で調律すらしない(できる方もいますが)。
ピアノという楽器はあまりに大きくて、部品も多くて構造も複雑なので、
楽器自体をメンテナンスしてくれる人が必要です。
他の楽器を見ていると、随分シンプルな構造なんだなと思う反面、
自分で楽器そのものを隅々まで熟知して「扱えている」
という感じがして羨ましくもあります。
学生に講義をするようになって、これではいかんと鍵盤の模型を買ってみました。
いかに多くの部品が精密に作動しているのかということが目で見ることができて
とても面白いのですが、
先日調律師さんのご好意でさらに詳しくピアノの中身と仕組みについて知ることができました♪
調律師さんのお仕事には、狂った音を整えるいわゆる「調律」の他に、
タッチや音色を整えたり変えたりする「調整」、
さらにちょっとした「修理」まで含まれるそうです。
今回は調律の他に調整もお願いしたのですが、
まず…鍵盤を引き出します!
ピアノの中は空っぽに。
これだけでもけっこうビックリな光景ですが、まだまだ解体は続きます。
ハンマー部分を取り外し、
鍵盤も外して(外した鍵盤はとりあえずピアノの中へ)
この部分が残りました。
手前の緑色の丸は、鍵盤の下部分なのですが、
緑のフェルトの下には薄い紙が何枚か挟まっています。
その紙の厚みで、鍵盤を押した時どのくらい鍵盤が深く沈むか、タッチの深さを調節することができるそうです。
また金属のピンの部分に曇りがあると、それはそれでまたタッチが変わってしまう(動きがスムーズでなくなってしまう)そうで、
1本ずつ磨いていきます。
これを88本、同じように調整しないといけないわけですから本当に大変ですよね!
根気のいる作業だ…
その後、一つずつ鍵盤をはめていきます。
真ん中の穴に真ん中のピンを差し込んで鍵盤をはめていくわけですが、
その穴の大きさでもタッチがずいぶん変わるそうで、
今回はもう少しタッチを軽くするためにほんの少し穴を広げてもらいました。
その後ハンマーを取り付け、動きを確認します。
動きが悪ければ潤滑剤をつけます。
そしてようやくピアノに戻します。
鍵盤の裏はこんな感じ!
そして調律師さんの仕事道具(一部)。
ほとんど工具ですよねぇ。
でも今回お仕事を間近で見させていただいて、調律のお仕事はモノづくりに近いなぁと思いました。
そしてピアノという楽器自体がとても好きでないとできない仕事だなと。
これだけ精妙に作られて、しかもこれだけ手間をかけられてメンテナンスされている楽器なのだから
やっぱり愛情を持って使わないといけないですよね。
ポンと押すだけで音の出るピアノですが(「とにかく出す」だけなら最も簡単に音の出る楽器かもしれません)、
そこに至るまでには気の遠くなるような工程を経ているのでした。
一番自分の楽器のことについて知らないのはもしかしたらピアニストかもしれません(というか私だけかもしれませんが)。
ピアニストは自分で楽器を持ち運ばないし、解体したりもしない。
部品が壊れても自分で修理したり交換することもできないし、
自分で調律すらしない(できる方もいますが)。
ピアノという楽器はあまりに大きくて、部品も多くて構造も複雑なので、
楽器自体をメンテナンスしてくれる人が必要です。
他の楽器を見ていると、随分シンプルな構造なんだなと思う反面、
自分で楽器そのものを隅々まで熟知して「扱えている」
という感じがして羨ましくもあります。
学生に講義をするようになって、これではいかんと鍵盤の模型を買ってみました。
いかに多くの部品が精密に作動しているのかということが目で見ることができて
とても面白いのですが、
先日調律師さんのご好意でさらに詳しくピアノの中身と仕組みについて知ることができました♪
調律師さんのお仕事には、狂った音を整えるいわゆる「調律」の他に、
タッチや音色を整えたり変えたりする「調整」、
さらにちょっとした「修理」まで含まれるそうです。
今回は調律の他に調整もお願いしたのですが、
まず…鍵盤を引き出します!
ピアノの中は空っぽに。
これだけでもけっこうビックリな光景ですが、まだまだ解体は続きます。
ハンマー部分を取り外し、
鍵盤も外して(外した鍵盤はとりあえずピアノの中へ)
この部分が残りました。
手前の緑色の丸は、鍵盤の下部分なのですが、
緑のフェルトの下には薄い紙が何枚か挟まっています。
その紙の厚みで、鍵盤を押した時どのくらい鍵盤が深く沈むか、タッチの深さを調節することができるそうです。
また金属のピンの部分に曇りがあると、それはそれでまたタッチが変わってしまう(動きがスムーズでなくなってしまう)そうで、
1本ずつ磨いていきます。
これを88本、同じように調整しないといけないわけですから本当に大変ですよね!
根気のいる作業だ…
その後、一つずつ鍵盤をはめていきます。
真ん中の穴に真ん中のピンを差し込んで鍵盤をはめていくわけですが、
その穴の大きさでもタッチがずいぶん変わるそうで、
今回はもう少しタッチを軽くするためにほんの少し穴を広げてもらいました。
その後ハンマーを取り付け、動きを確認します。
動きが悪ければ潤滑剤をつけます。
そしてようやくピアノに戻します。
鍵盤の裏はこんな感じ!
そして調律師さんの仕事道具(一部)。
ほとんど工具ですよねぇ。
でも今回お仕事を間近で見させていただいて、調律のお仕事はモノづくりに近いなぁと思いました。
そしてピアノという楽器自体がとても好きでないとできない仕事だなと。
これだけ精妙に作られて、しかもこれだけ手間をかけられてメンテナンスされている楽器なのだから
やっぱり愛情を持って使わないといけないですよね。
ポンと押すだけで音の出るピアノですが(「とにかく出す」だけなら最も簡単に音の出る楽器かもしれません)、
そこに至るまでには気の遠くなるような工程を経ているのでした。