オルガン模型

音楽
01 /21 2016
ピアノが誕生したのは今から約300年前。
バッハが生まれたのは1685年でそれよりもっと前ですから、
そう考えるとピアノは案外新しい楽器ということになります。
それではその前はどんな鍵盤楽器があったのかというと、
オルガンやクラヴィコード、チェンバロなどがありました。
私たちが現在ピアノで演奏しているバッハの曲は、本当はこれらの楽器を想定して
作曲されたということですね。
ということは、バッハの曲を本当に知るためにはこれらの楽器のタッチや音色を知ったうえで
演奏する必要があります。
でも、自分自身のことを振りかえってみても、それらの古い時代の楽器のことは
本などで知識としては知っていても、実際にどんな仕組みで音が鳴っているのか本当のところは
よく分からないでいました。

今の勤務先にはチェンバロがあり、はじめのうちは迂闊に弾くと壊してしまいそうで
なかなか触れられないでいたのですが(これでも学生時代に1年ほど
副科でチェンバロを履修していたのですが…)、授業で使うために
少しずつ触るようになり、間近で楽器を見たり触ったりすることによって
ようやく音が鳴る仕組みがストンと腑に落ちるようになりました。
それまでは、「チェンバロを弦をひっかいて音を出す」ということは知っていても、
実際にどうやってひっかいているのかはよく知らなかったのです
百聞は一見に如かず、ですね。

チェンバロは大学に実物があり仕組みがよく分かったのですが、
パイプオルガンに関しては相変わらずよく分からないまま…。
ちょうどその時、チェンバロ製作者の山野辺暁彦さんとお知り合いになる機会があり
(というか私が一方的にご連絡を取り)、オルガンの模型を作っていただくことができました!

ジャーン!それがこちら
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鍵盤とパイプの部分と
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風を送るふいごの部分
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に分かれています。
リコーダーやビーチボール、タッパーというなんとも身近なものを使いながら、
オルガンの仕組みをリアルに知ることができます。

ポンプで空気を送るとまずそれがビーチボールにたまり、
そのあと管を通ってタッパーへと送られます。
リコーダーを先には弁がついていてタッパーの中の空気は
リコーダーに流れることができないのですが、鍵盤の部分を押すことで
その弁が開き、音が鳴るということですね。
ちゃんと音階も和音も弾くことができるんですよ
今は電動で風を送っていますが、その昔は大きいオルガンになると
風を送る「ふいご師」と呼ばれる専門の人がいたそうで、
その「ふいご師」を体験することもでき、
授業でもとても好評でした。

今まで現代のピアノを弾くことだけで精一杯で(それは今もですが…)
古い時代の楽器にまで興味が届きませんでしたが、
知れば知るほどおもしろい世界が広がっていそうです。
以前とは違い、ただピアノを演奏するだけでなくもっと広い視点から
若い人たちに音楽のことを指導する立場になったので、
鍵盤楽器全般についてもっともっと知りたいと思います


yukarigoto

ピアニスト後藤友香理のブログです。
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