連弾での本番

音楽
12 /07 2020
日本ブラームス協会主催のコンサート昨日無事に終演しましたー!

20201207112809e45.jpeg
(理事の西原先生、共演の橋本さん、譜めくりすとさんと一緒に)

思えば、これまで2台ピアノではあっても連弾での本格的なコンサートって
経験したことがなかったような…。
私にとっては、これまで連弾は気の合う友達と遊びの延長線上で
楽しむものだったので、今回ほど連弾でがっつり合わせをしたり、
重いプログラムを演奏することはなかったのです。
ですので、私にとっては連弾の面白みや難しさを改めて知る貴重な経験になりました。

まず何が難しいかって、普段は一人で弾いてるピアノを二人で
共有するわけですからとにかくパーソナルスペースが狭い!!
今回弾いた2曲が特にそうだったのだと思いますが、
まぁ演奏中にお互いの手が交差したり、
指がぶつかることがしょっちゅう。
譲り合いの精神と、いざとなったら相手の指を踏んづけてでも
自分のメロディーを弾き切る強さが必要でしょうか(笑)。
あとは、お互いピアノの中心位置に座れるわけではないので、
常に身体をちょっとひねりながら演奏することになります。
この態勢が地味にキツくて、この1カ月で私は腰や肩がバキバキに
なりました…(でもこれは私の日ごろの運動不足と加齢に
依るものかもしれません…共演の橋本さんは割と平気そうだったので泣)。

あとは、点で発音される打楽器同士の演奏なので、
ほんのちょっとのタイミングのズレもすごく目立つ!!
線で音が出る弦楽器や管楽器、声楽と合わせる時には
全く問題にならない程度のズレでも、ピアノ同士では致命的です。
ミクロの単位でタイミングを合わせていく作業は連弾ならではの緊張感だと思いました。

続いては連弾の楽しかったところ~♪
それは何と言っても「一緒に弾いてる感」!
これが2台ピアノとなると、物理的な距離も離れているし、
音の聞え方も結構離れて聞こえるので、
共演というよりは「競演」といった感覚に近いものがあります。
他楽器との室内楽だって、すぐ近くで弾いているのに、
本番特有の緊張感も手伝ってなんだか別々に弾いているような孤独感に
陥って怖くなることがあります。
でも連弾は常に互いの身体が触れているような距離の近さだし、
何より「同じ楽器を共有している」感覚は、他のアンサンブルでは得られない
親密さだと思いました。
一人っ子である私のあくまで想像ですが、
他のアンサンブルが「兄弟」や「夫婦」の関係なら、
連弾は「双子」といった感じでしょうか~?
だから常に一緒!という安心感で本番もほとんど緊張しなかったのは、
自分でもオドロキでした。

アンサンブルひとつとっても、こうやって編成によって
醸し出される関係性や音楽がこんなにも違って、
それを生かして作曲家も曲を書いているのだなと思うと、
ますます音楽の奥深さを感じました。

会場のムジク・ピアフォーヌさんで弾かせて頂いたのは
息子がまだお腹にいた時だからもう4年くらい前ですが、
相変わらずとても素敵。

2020120711275950f.jpeg

こちらでは東京にいる時から、何度かレクチャーコンサートをさせて
いただいていたのですが、
オーナーさんも覚えてくださっていて嬉しかったです。
またいつかこちらのピアノで演奏させていただくことがあるかな~。

8月からほぼ毎月のように大きな演奏会があったので、
これにて今年の本番は終了…!
振り返れば色々と反省点もありますが、ひとまず無事に終えられて
安堵感でいっぱいです。
お話をくださったみなさま、聴いてくださったみなさま、
そして普段から支えてくださるみなさま、
ありがとうございました♪♪

11月終わり!

音楽
11 /30 2020
今日で11月も終わり!
思えば、11月1日にはロダン館でのコンサートがあり、そうこうしているうちに
ブラームス協会のための練習が始まり、そしておととい無事研究室コンサートが終わったのでした。

20201130132155256.jpeg

みんなそれぞれ「間に合わない!」とか「思うように弾けない…」など悲喜こもごもあったようですが、
とりあえず笑顔で終わることができて、そして何よりもこのような状況下で
無事に開催することができてよかったです。
研究室コンサートのチラシは市内のホールや楽器店さんにちょっとずつ置かせていただいていたのですが、
その効果か、思っていたよりも(出演者の関係者以外の)お客さまがいらしてくださり
嬉しい驚きでした。
人前で弾くのは緊張するし、弾くのが嫌になってしまうこともあるけど、
やっぱり誰かに聴いてもらえるのは達成感があるし、気持ちがいいね!
ご来場くださった皆様に御礼申し上げます。

今年は私も、学生たちとの8手!連弾と、ブラームス協会のコンサートでも共演していただく橋本さんと連弾で
出演しました。

202011301312508d6.jpeg

今年はコロナで多くのイベントやコンサートが中止になりましたが、
不思議なことに(というより有難いことに、ですね)私自身はむしろ例年以上に
演奏の機会を与えていただいたような気がします。
その分、研究面や私生活では取りかかれなかったことがたくさんありますが…。
とにかく予想外すぎてあっという間に過ぎてしまった2020年最後の本番が、
1週間後に迫ったブラームス協会。。
もうひとふんばりして、あとは心穏やかに年末を迎えたいと思います

コンサートでのコロナ対策

音楽
11 /04 2020
いつの間にか時間が経ってしまいましたが、先月半ばに行われた藤木大地さんのコンサートでは、
主催のSBSさんが様々なコロナ対策を講じられていたとお伝えしました。
自分でも「おお」と驚くことがたくさんありましたので、記録しておきたいと思います。

このコンサートは、応募して抽選で当たったら整理券がもらえるというシステムだったのですが、
会場が1500席のところペアで350組、つまり700名、会場の約半分だけお客さんを入れていました。
ですが、350組のところ2000通くらい応募があったそうです(藤木さん大人気!)。

で、当選するとチラシと整理券の他に、このような説明用紙が送られます。
IMG_5689.jpg

字が小さくて読みづらいですが、当日マスクをすること、会場で検温することなどの他に
特記すべきは、当日プログラムを配布しないということ。チラシの裏には当日演奏する曲目が一覧になっており、
これがプログラム代わりになるのですね。
なので、チラシを当日持参してくださいと書いてありました。
確かに、プログラムを一人ひとり配布していると、それだけ人が溜まるし接触も増えるからなー。

それから、出演者への花束やプレゼントも避けるように書いてありました。
これも、できるだけ互いに接触しないということですね。
こういう点が、コロナ前の演奏会とは大きく異なるところだなぁと、これを読むだけでも色々と勉強になりました。

当日会場では、このような看板が出ていて、
IMG_4144.jpg

整理券の裏に名前や住所を書くように指示してありました。

なお、開場前には、ソーシャルディスタンスを取るために、行列の線が引いてありました!
IMG_4145.jpg

会場入って受付には、当然消毒液や検温コーナー。
IMG_4150.jpg

IMG_4148.jpg

さらにロビーでは、プログラムを配布する代わりに、このように↓曲目が看板で出してあります。
そして、演奏会の収録とラジオ放送のお知らせも。

IMG_4151.jpg

で、会場に入るとこんな感じ。壮観です。
IMG_5690.jpg

スタッフの方が一つ一つ紙を客席に貼ってくださって、離れて座るように指示してあります。
1500席全てに! これだけでも大変な作業。

さらに会場では、来た人から順に前から詰めて座るように(つまりウロウロして行ったり来たりしないように)、
そして終演後も規制退場することをアナウンスしていました。
事実、終演後は「何列目から何列目の方、退場してくだい♪」のアナウンスに合わせて順番にお客様が退場しており、
多くの人が出口に殺到しないような配慮がなされていました。
こういうことをきちんとみんなが守ってアナウンス通りに行動するところはさすが日本、という感じでしょうか(海外ならこんなにうまくいかない気がする…)。
それからブラボーなどの掛け声も、避けるよう注意がありました。

開場してから開演までの時間も、通常の演奏会より長めに設定されていて(45分間)、ここにも
密にならないための工夫を感じたのですが、
その45分間、何度も何度もアナウンスをして、会場のお客様に注意を徹底するような配慮がなされていました(
←開演まで暇なので何回アナウンスするのか数えていた私)。

続いては楽屋!

IMG_5685.jpg

IMG_5686.jpg
出演者の楽屋にもフェイスシールドなどの準備が完備されていました。

このように至れり尽くせりの準備の中で無事に終演できたことを思うと、主催者さまには改めて感謝の思いです。
ただ、離れて座らないとダメ、花束もダメ、掛け声もダメ、と以前なら当たり前のように楽しんでいたことができなくなったのも事実。特に、お客様がマスクをしてらっしゃると表情が分かりづらく、反応が感じにくいというのはあります。
でも、久しぶりの生の音楽だったお客様も多かったのでしょう、とても温かい拍手をいただけました。
歌の力(そして藤木さんの表現力)はマスクをも突き抜けて聴く人にダイレクトに届くのですね。

以上、覚書でしたー。

エラールピアノの本番、終わりました!

音楽
11 /03 2020
ロダン館でのコンサート、終演しました!

20201104065342869.jpeg


ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
県立美術館では今、富野由悠季展をやっていたこともあり、例年よりオジサマ層が多かったような。
そんな普段とは違うお客様に聴いていただけたことも、
毎年来てくださる方にまたお会いできたことも、
思いがけない方に再会できたことも、みーんなとても嬉しかったです!

弾き慣れないピアノで自分がどこまでコントロールできるか、
そしてこのピアノの音を皆さんがどのように評価してくださるのか、
不安は色々あったのですが、やって良かったなぁと実感しています。

軽やかで繊細なエラールピアノの音は、よく響くロダン館に合っていたと思います。
たった一度のコンサートのために(しかもコロナで例年よりも座席数を減らして)大掛かりな準備が必要でしたが、
こんな状況だったからこそ、このピアノの繊細な音に皆さんと耳を傾ける時間を持てたことはよかったかもしれません。

終演後に皆さんがピアノの周りに集まって触ったり写真を撮ったりされていたのも嬉しかったです。

20201104065352a73.jpeg


2020110406540142a.jpeg


このピアノを購入して以来、このまま家に置いて時々弾くだけではもったいないなぁと思っていたので、
こういう形でたくさんの方に見たり聴いていただけてきっとピアノも喜んでいるはず。
そして今回、こうやってこのピアノを持ち込んでのコンサートができることも分かって、
自分でもこのピアノの良さを再確認できたので、
またいつかこのような機会を持ちたいなと思いました☆

…とはいえ、舞台裏では本番1週間前に息子が熱を出し、本番翌日に娘と私が熱を出し…とだいぶバタバタしておりました。
子どもが生まれてから、どうしても子ども中心の毎日になり、
本番前にピリピリしたり、猛スパートをかけたりすることも減った(というかできなくなった)な…と思っていたのですが、
やはり家族には目に見える形でも見えない形でも、様々な負担を強いているのでしょう。
そして私自身も! 無理の効かない身体になってきました!
普段のメンテナンスに気をつけながら、後もう少し、2020年頑張りたいと思います!

藤木大地さんカウンターテナー・リサイタル、終わりました! 

音楽
10 /19 2020
昨日、日本製紙New Wave Concert2020 「藤木大地 カウンターテナーリサイタル」が終了しました!

IMG_5703.jpg

正味1時間のリサイタルですが、間に20分の休憩を2回入れ、
他にもコロナ対策として様々な対策を講じていただき、無事に終了することができました。

抽選で350名(ペアで700名)のところ2000通もの応募があったそうで、藤木大地さんの人気の高さが
窺えますね! このような時期だからこそ余計に、ライブのコンサートに行きたい!という方もたくさんいらしたと思います。

本番は、藤木さんの変幻自在の表現の多彩さに必死に付いていく2時間でしたが、
とても刺激的で、充実した時間を舞台の上で過ごさせていたいただきました。

あ、ここは今回こんなふうに変化をつけるんだ、とか
え! 練習の時とここはずいぶん違うんですね…! という場面もたくさんあり、
言葉がなくても音でそれをキャッチしていく時間がとても心地よかったです。

藤木さんは、言葉で音楽を表現されるのも本当にお上手で、
練習の時には、藤木さんのイマジネーションの豊かさに感動しました。
今回のコンサートでは、演奏者によるトークもないし、プログラムでの曲目解説もないので、
「藤木さんの1曲1曲に対する思いを、言葉でもお客様に届けられたらいいのになぁ」と内心思っていたのですが、
お客様はきっと説明がなくても、それぞれいろんなものを受け取っていたのだと思います。
声の表現力ってすごいな~

貴重な経験をさせていただき、主催・協賛の皆さま、
そして誰より藤木大地さん、ありがとうございました!



yukarigoto

ピアニスト後藤友香理のブログです。
音楽のこと、好きなもののこと、いろいろ書いていこうと思います!

オフィシャルサイト
http://www.yukarigoto.com/